◆3月22日第129回理事会、第52回評議員会の審議を経て当法人の30年度予算が確定しました。事業活動収入計22億3千7百万円、事業活動支出は21億5千5百万円となりました。差し引きが基本的な収益になりますが8千2百万円、事業活動収入の3.7%となります。社会福祉法人の平均的な数値で適度といえるでしょう。しかし、これに施設整備等収支や財務活動等のその他活動収支を加えて最終的な収支差額となりますが、約5百万円の赤字となっています。新規事業のために借り入れた借入金の返済が始まるためです。ここ数年が資金的に厳しい状況が続く頑張りどころということになります。
◆法人の出発点となった最初の事業である中央浩生館、その次に着手したリバーサイド泉、いずれも施設が老朽化しリニューアルの時期に差し掛かっています。そんな折手元に資金の蓄えが十分でないのは少々焦りを感じますが、この調子で2,3年を堅実にやりくりすれば目星が付くところまできた当期の予算であるといえます。何よりチャレンジを掛け声に皆で知恵を絞った事業計画を達成し、その勢いで5百万円の赤字を黒字にひっくり返し、互いの努力を称えあうシナリオでもあります。
◆4月になればすぐに新規採用職員の研修が始まります。様々な思いを胸に私たちの職場にやってきます。あまり収支の心配や苦労をかけたくないところですし、福祉事業で収益を気にすることに違和感を覚える人もいるかもしれません。昨年研修の場で聞いたN主任のフレーズが忘れられません。「収益を上げることでご利用者が使っているタオルをより快適な今治タオルにすることができます。そのために収支改善に努めるのです」と。皆すっとコスト意識が入っていきました。
2018年3月アーカイブ
◆全国には施設経営をしている1万7千余の社会福祉法人があり90%が従業者100人未満との統計もあります。現在常勤職員が160数名、事業規模も20億円を超えた当法人はもはや中小ではないと言えそうです。質の高いサービス、事業の安定を図って相応の社会への貢献を求められる存在と自覚しなければなりません。
◆3月となり次年度に向けて事業計画、予算案の詰めの段階です。理事会、評議員会での審議を経て確定となります。30年度においては収支の改善に向け少し背伸びをした目標を掲げ、組織全体で力を合わせて努力しようと理事長から「チャレンジ予算」の号令がかかりました。各事業所長は前年度の延長線上に目標を定めるに止まらず、職場の協力で引き出せる可能な限りの上積みを図る事業計画に汗をかきました。
◆福祉医療機構(WAM)の調査によると社会福祉法人の28年度の収益率は3.9%となっています。地域の福祉ニーズに応え続けるためにもこのような数値を目安に経営を安定させていく必要があります。チャレンジとはいえ求人難や近隣施設との競合などもあり、情勢判断を誤ると取らぬ狸の...になりかねず、また何よりも安全で質の良いサービスの提供が最優先です。ために幹部の皆さんの悩みは深くヒアリングでチャレンジ度を問う側としては心が痛むシーンも間々ありました。
◆そのような場を通して出来上がった予算案、理事や評議員の皆さんにどのようなご意見がいただけるか心配です。如何に知恵を絞って何とか頑張れるところをまとめましたという真意を伝えなくてはなりません。事務局長のプレゼンテーション能力が試されます。そしてこれを無事乗り切れれば新任事務局長の一年が終わります。マラソンで言えば競技場に入ったところ。少しでも良いタイムにと最後のダッシュです。
