事務局長のつぶやき

その名はインカル

その名はインカルの画像

当協会のホームページではまだ個別の紹介がないのですが、中央浩生館の事業から派生してできた多機能型事業所インカルがあります。名前はアイヌ語で「眺望する場所」を意味し、ご利用者の皆さんが新たな未来を見つけることができるような場所とすることを目指してつけたそうです。協会の事業所名の中では一番のお気に入りです。
◆インカルは文化体育館近くの雑居ビルの2階に就労移行支援、就労継続支援B型の事業所として平成27年4月に誕生しました。一般就労等への移行に向けて、事業所内や企業における作業や実習、適性に合った職場探し、就労後の職場定着のための支援等を実施しています。バイタリティ溢れるK主任、優しさに満ちた2年目のFさんのコンビが活気ある事業所を切り盛りしてくれています。民間企業8社のご協力をいただき仕事が絶えることはありません。
◆一般に事業所内の作業では、いわゆる内職仕事で製品のパーツの作成、たとえば電線の被覆の処理や金属部品の整形などが思い浮かびますが、インカルでは企業の信頼を得て、部材から製品の組み立て、パッケージ封入まで一貫して作業しているものがあります。納品された完成品は店頭にそのまま並べられます。それを見たご利用者は自らの成果が商品として流通することに大きな感動と自信を得ます。いやがうえでも「仕事」としての意識が高まります。
◆福祉サービスより仕事といわれ、自立、自活に向けて就労の場を得ることがいかに大切か関係者のよく語るところです。日本国憲法27条には「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」とあります。より多くの人にこの場所から、自身の持つ無限の可能性を信じ大きく広がる将来を眺望してもらいたいと思います。
※詳しくはWebで→http://inkal0401.wix.com/inkal